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GQ(智族)より抜粋。
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李連杰はいまだに徐克と初めて会った時の場面を覚えている。
それは1985年のある深夜のこと、二人は半島ホテルで12時に会う約束をしていた。
夜遅かったので朦朧としていた連杰は、ロビーで待つはずが
間違って洗面所に駆け込んでしまった。
そのとき彼は既に≪少林寺≫シリーズで全国に名を轟かせており
映画チケットが一枚1角(1元の10分の1:鯵注)だった時代で一億元の売り上げを
あげていたが、’体制内’という身分は彼にある種の困窮感を与えていた。
ある人は彼に「君は出て行くべきだ。そして徐克と仕事をするべきだ。」と言った。

30分以上経ってから徐克がやってきた。
当然≪少林寺≫を既に見ていた彼は、スクリーン上の連杰に
いささか衝動的で気が荒いという印象を持っていたが、目の前に立っているのは
ことのほか恥ずかしがり屋で内向的で人目にさらされたくない様子の本人だった。
その頃徐克は既に”老怪(変わり者という意味か?:鯵注)”という異名を持っていた。
連杰も彼にまつわる”狂気じみてさえいる”逸話を聞いていたが、
目の前にいるその人のこれまで歩いてきた道や話しっぷりから
”決して大監督ぶった態度ではない”自由人なんだ、と感じた。
深夜1時近くまで話したあとで徐克は連杰を配音室に一緒に来るように誘い、
映画≪最佳拍档≫の編集作業を見せた。

この時以来長年友人としての付き合いはあったが、1989年の≪龍在江湖≫で
彼らはようやく正式に合作することになった。(≪龍行天下≫だよね:鯵注)
連杰にとって香港は未知の地ではなかった。1981年の時点で既に
当時ショウブラザースの総経理だった蔡瀾とも面識があり、
その後の数年間はよく一緒に食事をした。小説家の倪匡や音楽家の黄霑も同席した。
彼らは大陸出身の連杰に大変興味を持ち、5回も全国優勝した武術チャンピオン
である映画スターから武術の奥義についてあれこれ聞き出した。
また、当時はまだ知り得なかった大陸の様々な事柄についての話を
彼から聞くことを楽しんだ。


二人の始まりはだいたいこんな感じだ。
徐克はしょっちゅう連杰に様々な話題をなげかけ、
二人で仕事の話、脚本の話、もちろん生活についても話をした。
連杰はこんなことを発見した。
徐克の話を理解するにはちょっぴり特殊な論理を要する、と。
「彼が123を話すと相手はすぐ123について考えるけど、
 結果的にそれは間違いなんだ。彼はそのとき789の答えを待っている。」
連杰はその後、多岐にわたって変化する表現方法にだんだん慣れ始め
徐克が必ずしも何を求めているか言わなくても
彼が何を求めていないかを理解するようになった。


間違いなく≪黄飛鴻≫シリーズは二人の合作映画の中で最も輝きに満ちた作品だ。
徐克はずっと黄飛鴻(恐らく関徳興主演のもの:鯵注)のリメイク版を撮りたいと
思っていた。彼は、小さい頃映画館で黄飛鴻を観たとき、そこにいるすべての観客が
一生懸命に拍手する様子を覚えていた。
皆で共有するあの興奮をもう一度映画館にもたらしたかった。
年月が経っても彼の”黄飛鴻”という人物に対する願望や興味は失せるどころか
却って増すばかりで、彼の理想とする英雄主義と次第に融合していった。
李連杰の出現は徐克をいささか興奮させた。
連杰は男気の世界に現れた。人々は彼を信じ、彼に頼ることができる。
ここぞという時には、彼は身を挺してたとえ火の中でも水の中でも
人を助けるために飛びこんで行くんだ、と。


それまでのバージョンに比べると李連杰の演じる黄飛鴻はまるで子供っぽいが、
徐克の目には、武術を本当に理解し侠義精神とは何かを知っていて
その身体にゆったりとした気風を漂わせる人物、という風に映っていた。
「しかも彼は粗野でなく、ある種の優雅さや上品さがあり
 また、穏やかでロマンチックな部分も持っている。」
徐克の映画において俳優とストーリーの関係は
”卵が先か鶏が先か”というようなものに近い。
彼はかつて、林青霞から中性的な部分を引き出した≪東方不敗≫を撮った。
李連杰と黄飛鴻も、共に生き互いに高め合っていく関係なのだ。


映画とは何か。
それは、スクリーンで繰り広げられる天を舞い地にもぐるといった
奇想天外な体験を人と共有することに他ならない。
しかしこの現実離れしたことを実現させようとする者もいる。
≪黄飛鴻≫シリーズ第一作の撮影時、まだ連杰は実際の武術の型に基づく
姿勢を崩していなかった。
≪少林寺≫の撮影は基本的に、今までずっと武術学校で学んできたものから
成っていたからだ。身体に何の保護措置すら施さない。
武術設計は基本的に”理論上可能なもの”だった。

徐克から空中で連続7回蹴ることを要求されたとき、
彼はひそかに笑いながらつぶやいた。
「監督は地球に引力があるってことを知らないのかな?」
彼の経験上、空中での連続蹴りは3回が限度だ。
しかし徐克は言った。「3回蹴ったところで観客は興奮し始めるのに
そこで終わったら満足しないだろう?」
連杰はそこでようやく”武術指導”に深い意味があることを理解し、
この”無影脚”という、黄飛鴻の看板となる功夫が完成した。


”梯子上の大戦”撮影時の、上へ下へ循環しながらの
特徴ある路線設計も連杰を惑わせるものだった。
「監督はサングラスをかけてそこに座ると、下を向いてゲームを始めるんだ。
 我慢できずに見に行くと、何と彼は当時流行っていたよじ登ったり
 這い下りたりする格闘ゲームをやっていて、’こんな風に撮りたいんだよ。
 君たちは上で闘ったら下りてきて、またこっちの梯子に沿って闘いながら
 上るんだ’と言った。」
その後、ハリウッドでの≪三个火槍手≫撮影時にもこの手法が借用された。


二人が知り合って20数年になるが、お互いの呼称はずっと変わっていない。
徐克は連杰をいまだに”杰仔”と呼ぶ習慣があるし、連杰も徐克を”導演
(よく老爺っていうのを聞くけど、連杰は「監督」って呼ぶんだね:鯵注)”と呼ぶ。
連杰は酒を飲まないので二人が話すときはいつも礼儀正しく、
お互いに我を忘れて夜中まで語り合うようなこともないが、
会えば毎回なんとも言えない親しみにあふれた様子が見られる。
≪新龍門客桟≫を撮るとき徐克は周准安役に連杰を望んだが、
タイミングが合わず叶わなかった。
≪龍門飛甲≫を撮るに至り、彼の頭に一番に浮かんだのは李連杰だった。


彼らが共に創り上げてきたどんな輝かしい業績も彼らは再び思い返さない。
その後また何かやりたいことが出来たとしても、それはただ自分が嬉しいからであって
他人の評価などはもはや重要なことではない。
人生の半ばを過ぎても、まだ新鮮なことはあるしまだ憧れもある。
徐克の言う、正にこういうことだろう:
「私はずっと前に向かって歩いている。永遠に、今まで何を見て来たか
 どんな間違いをおかしてきたか、何が正しかったか、何が良かったか何が悪かったかを
 振り返ることはない。ただ、問題を解決し続けるということだ。」




2月13日、お・し・ま・い。



いや、その、なに、普通に
ただ、拍手もらいたいだけ。(笑)















PR

2012/01/15 13:59 | Comments(13) | TrackBack(0) | 連杰関連(ネット以外)

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コメント

是非続けて下さ~い♪
posted by なっこ at 2012/01/15 23:10 [ コメントを修正する ]
Re:わーい
ほーい、たぶん続けま~す♪

でもね・・・これと言って新しい面白い話は・・・ごにょごにょ^^;
2012/01/17 11:10
楽しみにしています
85年っていうと リンチェイまだ22歳の時か~
少林寺3部作が終わって・・・っていう頃かな?
posted by ちゃこ(^-^)∞∞8= at 2012/01/16 13:58 [ コメントを修正する ]
Re:続き
ああ、そうだわねー。>まだ22歳の
選手としても続けることができず
映画も思うように撮れず、悶々としていた頃かもね。

でもその時期にボンヤリ過ごさず、民間の中国武術を
探究して、今に繋がってるんだよね!
2012/01/17 11:13
待ってるぅ~~~
posted by ケイ at 2012/01/17 09:15 [ コメントを修正する ]
Re:ん
既に追記したけど、わかるぅ~?(笑)
2012/01/17 11:20
そうだったのか・・・(*^_^*)
トイレに駆け込むお若い連杰を妄想しちゃいましたです。

続編・・強く望む!でございます~
posted by mayu at 2012/01/17 09:40 [ コメントを修正する ]
Re:おう~
半島ホテル、トイレの入り口もきっと広くて
立派だったんでしょうねえ~~、ねむねむのりんちゃんにとっては^^

ちょっぴり追記しましたよ~~
ワカルカナ?
2012/01/17 11:28
全文読まないと ここからが追記って分からん・・・

やっぱ追記って入れて欲しいじょ~~ 
(わがまま)
posted by ケイ at 2012/01/18 10:00 [ コメントを修正する ]
Re:分かったけど
文章にいちいち「追記」と入れると流れが途切れるから
色を変えてみたよ!
これでどうかな?
2012/01/20 10:35
(殴 何様)

ほ~~い 分かりやすいです ありがと
posted by ケイ at 2012/01/21 00:38 [ コメントを修正する ]
Re:OK~~
どへへ~~

良かった~~~^^
2012/01/23 01:10
なんか連ドラっぽくて楽しい♩
posted by youmei at 2012/01/21 00:50 [ コメントを修正する ]
Re:うん、
なるほど、連ドラ!

これくらい少しずつだと
読む方も書く方も楽だよね~~
2012/01/23 01:12
ツインハークとリンチェイの関係は
ついこのあいだのようにおもうけど
そうではなかったんですね~
ツインハークのそのイメージは
香港の魔術師 アジアのハリウッドを作った人
そういったイメージでそういえば
ジャッキーとツインドラゴンをしていたなと
いうあたりのきおくでしかなかった・・。

でもリンチェイとのワンチャイで
いろんな事があったけど
けどけどそれからまた心がつながるっていいですね^^

そう感じて読みました~続きがあったら
楽しみです


ああ~あれは最期の女神
まぎれもなくーきみをまってるー
ああたとえ最期のロケットが
君を残し 地球を捨てても

あぁあれは最期の女神
天使たちが歌い止めても~


久しぶりに 手を引いて
親子で歩ける うれしさに
小さい頃が 浮んできますよ
おっかさん
記念の写真取りましょうね


その人のやさしさが
花にまさるなら
ホシにまさるなら
君は手を広げてまもるがいい
きみにはなすことがあるとすれば
今はそれだけかもしれない~
今はさらばといわせないでくれー
posted by hiyoko URL at 2012/01/25 21:57 [ コメントを修正する ]
Re:そうなんだー
この二人で思い出すのは、何かの授賞式で見せた小芝居です~
コメディも良いと思うんだけどな!!

>ああ~あれは最期の女神
ああ~全然知らない~~ごめんなさい~~

>久しぶりに 手を引いて
これは知ってる・・・ごめんなさい(笑)

>その人のやさしさが
こっちもまた知らない!申し訳ない~~><
2012/02/03 09:49
もいちど 初めからぶっ通しで読んでみたら
結構長いもんだったのね~~
わし等は追記にしてくれたのを ちょこちょこ読むから
楽チンだったけど あぢこさんは大変でしたね。

まぁ これで餌がなくなっちゃうから どうすんの?(笑)

ありがとございました
posted by ケイ at 2012/02/13 19:01 [ コメントを修正する ]
Re:お疲れさんどした~~
>もいちど 初めからぶっ通しで
読んでくれたん?
おっつかれさまぁ~~~!!

餌、待ちかまえてるんだけどねえ・・
兵糧攻めに遭ってる気分!
ハラへった!!笑
2012/03/19 17:26
あー、終わってしまったのですね。
次の連ドラは何かしら~ ←視聴者は移り気
posted by you-mei at 2012/02/14 23:36 [ コメントを修正する ]
Re:パチパチパチパチ・・・
連ドラも春編成の季節よね!

何かしら~何かしら~←同じく
2012/03/19 17:27
翻訳、楽しみに読ませていただいてました!(ご挨拶もせずにすみません
この雑誌、気づいた時には売り切れで買えなかったので、記事を読むことが出来て嬉しいです。
(あ、記事はどっちにしても自分では読めなかった。笑)
訳してくださってありがとうございます(^人^)

また今年もあぢこさんの翻訳が沢山読めますように。
(やり残してある物も… (笑))

今年もよろしくお願いします
posted by レイ at 2012/02/16 20:29 [ コメントを修正する ]
Re:お疲れ様でした
>(やり残してある物も… (笑))
あ。やはりバレてる(笑)

レイさん忙しそうだけどお元気そうでよかった!!
来月半ばあたりから、ちょっと時間とれそうな気配。
期待せず待っててねー!!
2012/03/19 17:31
もう完結してる!
でも前のお話の内容をあまり覚えてないから、
今回は最初から全部読み直しました(笑)

私たちにとっては細切れでも、こうして全体を眺めて
見てみると長いんですね。
いつも翻訳有難うございます!
連ドラ形式も楽しかったです♪

・・・って、レイさん、お久し振りです!
お元気そうで良かったですヾ(〃^∇^)ノ
posted by なっこ at 2012/02/18 00:22 [ コメントを修正する ]
Re:うおおーーー!!
ひゃははは
>でも前のお話の内容をあまり覚えてないから
私と同じだ(笑)

>こうして全体を眺めて見てみると長いんですね
これで本文全体の4分の1ほどなのでね!
あとはツイハーク監督や、その作品についてのあれこれ。
ゴメン、訳す元気ないです(笑)


レイさぁ~~ん☆
2012/03/19 17:38
なっこさん、お久しぶりです!(遅くなってしまいましたが
なっこさんもお元気そうで良かったです
声をかけてくれて嬉しかったです(^人^)感謝♪
posted by レイ at 2012/03/15 20:52 [ コメントを修正する ]
Re:無題
なっこさぁ~~ん☆
2012/03/19 17:39

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